レンタルオフィス? 賃貸オフィス? メリット・デメリットや選び方をプロが解説!
本記事では、レンタルオフィスと一般的な賃貸オフィスの違いと、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説。あなたの企業にはどちらのオフィスが合うのか、チェックリストでひと目で確認できます。
目次
- 「レンタルオフィス」って?
- レンタルオフィスと賃貸オフィスの違い
- レンタルオフィスと賃貸オフィスのメリット・デメリット
- どちらのタイプのオフィスが合う? チェックリストで確認!
- わからないことは「レンタルオフィスサーチ」に相談
「レンタルオフィス」って?
「レンタルオフィス」とは、家具・インターネット回線などのオフィス環境を、運営会社があらかじめ整えた状態で提供している貸し事務所のこと。運営会社によっては、受付や電話対応の代行、各種ビジネスサポートなどのサービスを提供していることもあります。
レンタルオフィスと賃貸オフィスの違い
レンタルオフィスと一般的な賃貸オフィスは、主に(1)契約形態(2)費用面(3)入居審査で異なる特徴があります。
(1)契約形態
一般的な賃貸オフィスの場合、ビルオーナー(貸主)と入居するテナント企業(借主)の間で、不動産賃貸借契約を締結します。
契約期間(通常は年単位)や退去時の原状回復の内容など、契約書に定められた内容に合意することが必要で、グレードの高いビルに入居する場合には契約までに相応の期間を要します。
これに対してレンタルオフィスでは、賃貸借契約ではなく「利用契約」が交わされます。月単位で借りることができる施設が多く、たとえば『部署を横断するプロジェクトで短期利用したい』という場合にも、比較的スムーズに利用を開始できることが特徴です。
(2)費用面
◾️賃貸オフィスの場合
初期費用は月額賃料の◯ヶ月分!?
賃貸オフィスを借りるときのコスト
- 事前に支払う賃料・共益費(1ヶ月分)
- 保証金(賃料の3〜12ヶ月分)
- 礼金(賃料の1〜2ヶ月分)
- 保証会社の保証委託料(賃料の1ヶ月分)
- 仲介手数料(賃料の1ヶ月分)
- 内装・回線工事費用
- 家具・備品費用
- 引越し費用
入居するビルのグレードや利用する保証会社等、さまざまな条件によって変動しますが、初期費用として最低でも月額賃料の6ヶ月分〜が発生します。2023年8月現在、東京主要5区の平均賃料坪単価は28,000円程度。もし都心で50坪のオフィスを借りたい場合、初期費用として1,000万円以上の準備が必要です。
退去時にも費用がかかる!
退去時には原状回復義務(借りたときの状態に戻す義務)があるため、原状回復工事の費用が発生します。1坪あたりにかかる費用の相場は、2万円〜10万円程度。オフィスの面積が大きくなるにつれて相場が高くなる傾向にあり、退去時にも注意が必要です。
◾️レンタルオフィスの場合
初期費用が抑えられる!
レンタルオフィスを借りるときのコスト
- 事前に支払う賃料・共益費(1ヶ月分)
- 保証金(月額利用料の1〜2ヶ月分)
- 仲介手数料(月額利用料の1ヶ月分)
一等地にあるグレードの高いレンタルオフィスでも、月額利用料は比較的安価なことが多く、少人数で利用を検討している場合には、数万円から借りることができる施設もあります。
退去時の費用も不要!
利用者側で内装工事を実施しないため、退去時の原状回復義務はなく、家具や備品についてもあらかじめ用意されている場合がほとんど。利用開始時も退去時も、最小限のコストで抑えられることが特徴です。
(3)入居審査
賃貸オフィスを借りる場合、入居申込をしてもすぐに契約できるわけではなく、ビルオーナーによる入居審査を通過することが必要です。
審査にあたっては、企業の業態や将来性、信用調査・決算報告書などから総合的に判断する与信状況が重要となります。
場合によっては面談を実施することもあり、入居までの期間が長引いてしまうことも……(このあたりはエージェントがサポートしますので、賃貸オフィスへの入居を検討されている方もご安心くださいね)。
一方レンタルオフィスでは、事業内容や利用目的、支払い能力の有無が審査ポイント。用意しなければならない書類等も賃貸オフィスの場合に比べると少なく、入居審査のハードルが低い傾向にあります。申込内容に不備がなければ、数日程度で入居の可否がわかることが特徴です。
レンタルオフィスと賃貸オフィスのメリット・デメリット
レンタルオフィス
メリット
- 初期費用・月額費用・退去費用を抑えられる
- 主要駅に近い立地や、ブランドのあるアドレスにオフィスを構えられる
- 利用開始後、すぐに業務をスタートできる
デメリット
- ほかの利用者と共用のため、情報の取り扱いに注意が必要
- 長期利用の場合、一般的な賃貸オフィスよりも割高になる可能性がある
賃貸オフィス
メリット
- 社員の帰属意識を高める場としての役割がある
- 企業のミッションやブランドを内装デザインで表現できる
- セキュリティ管理がしやすい
デメリット
- レンタルオフィスと比較して、費用が高額になりやすい
- 新しいオフィスで業務をスタートするまでに時間がかかる
どちらのタイプのオフィスが合う? チェックリストで確認!
「はい」の数が4個以上の場合・・・レンタルオフィスがおすすめ!
「いいえ」の数が4個以上の場合・・・賃貸オフィスも視野に入れましょう
わからないことは「レンタルオフィスサーチ」に相談
今回は、レンタルオフィスと一般的な賃貸オフィスの違いと、そのメリット・デメリットについて解説しました。
現在、数多くの運営会社がレンタルオフィスを提供しており、その特色や利用料金などはさまざま。
レンタルオフィスの選び方に不安がある場合や、自社に合ったレンタルオフィスを見つけたい場合は、レンタルオフィスサーチにご相談ください。オフィスのプロが、幅広い選択肢の中からベストな提案をさせていただきます!